
SRのまま、進む。
1978年に誕生したSRは、ヤマハを代表するビッグシングルスポーツとして多くの人々に愛されつづけてきた。そして2010年、当時からのデザインや機能をあえて変えることなく、新たなステージへと走り出す。
今度のSRは、変わったのか。その答えは、Yesでもあり、Noでもある。
最大の特徴である空冷・4ストローク・SOHC・2バルブのビッグシングルエンジンには、FI(フューエルインジェクション)を採用し、環境性能に配慮した。また、FI化にあわせて細部を見直し、クラッチやサイドスタンドなどが新設計によって扱いやすく変わった。結果、ライダーの気持ちに呼応する、より人の感性に近いSRが生まれたのだ。
しかし一方で、ビッグシングルならではの味わい深い鼓動感は、もちろん変えていない。ティアドロップ型のタンクを中心とした、味わいあふれるフォルムも、ふんだんに使われた美しく輝くクロームメッキパーツもそのままだ。そして、SRの代名詞ともいえる、キックスタートも。
走り出した瞬間から全身を包む、SRならではの高揚感。じっくりと、永い時間をかけてつくられてきたモノだけが持つ上質なテイストが、よりいっそう豊かにライダーの心に染み入る。
普遍のスタイリングの中に、SR魂の継承技術が随所に見え隠れする、新しいSR。ヤマハの「モノづくり」を象徴するこのロングセラーモデルが、その名にふさわしい正統な進化を遂げた。変えていく勇気のなかに光る、変わらぬ価値をぜひ体感して欲しい。