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ヤマハ発動機株式会社 日本

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セーフティーセーリング

セーフティーセーリングのための対策をご紹介します。


1. 乗りすぎは危険です

 あなたの船が全長6mから7mで、排水量が1.1トン(1100kgf:備品含む)、バラスト比が30%程度であれば、復原力曲線(乗員なしの場合)はほぼ図1のグラフ(1)のようになります。
このグラフは横軸がヒール角で、縦軸が船の復原モーメントの大きさを表しています。
復原モーメントがプラスの場合は、船が傾いてももとに戻ります。この図より、プラスの復原モーメントが最大になるのはヒール角が約60°の時で、復原モーメントがゼロになるのが120°近く(これを復原力消失角と言います)であることが分かります。
ということは、この船は120°までヒールしてももとに戻るけれども、それ以上だと180°転覆(おわん状態)になってしまうことを表しています。

 あなたの船の復原力曲線がこれに近いかどうかは、次のように確認できます。
大人(60kgf)5人が乗艇して、中心線から1mはなれたデッキサイドに並んでみて下さい。
この時のヒール角が15°程度であれば、ほぼこれに相当します。図1のグラフ(2)が横軸と交わる点Aがこの状態を表しています。
さらにこの船に、大人10人が同じようにデッキサイドに並んだ時の復原力はグラフ(3)で表されます。
この時、ヒール角は点Bに示すように約40°となり、何かにつかまっていないと乗っていられなくなるでしょう。
また図から、復原力がプラスの部分がわずかしかないことが分かります。
これは、あとほんのちょっとした波や風があったら簡単に転覆してしまうことを意味しています。

 考えても見て下さい。この船のバラストは約300kgfです。大人5人だとやはり約300kgf、10人だと約600kgfの重量がデッキの上に乗ることになります。船に大勢乗ることが、いかに危険を伴うかがお分かりいただけると思います。


図1 全長6.3m、排水量1.1トン、バラスト比30%のクルーザーの復原力曲線
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