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ヤマハ発動機株式会社 日本

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FR-23 クルージングインプレッション

ワンクラス上の走りと居住性を東京湾での体験レポートをお届けします。

さと丸&いりあのフィッシング&クッキング

今回の出航場所は神奈川県の横浜ベイサイドマリーナ。
FR-23アクティブセダンは釣りオンリーのボートではないから、
釣りはあまり遠くに行かず、お昼には帰ってきて船上で食事や
おしゃべりをゆっくり楽しみましょうということで、
近場でのシロギス釣りに決定。さと丸さんは早速、シロギスを
使って簡単に作れる料理を2品、考案してくれた。
いりあさんのために“すごく簡単にできるドルチェ”の作り方も
教えてくれるそうで、楽しみ、楽しみ。

レシピ詳細を見る
  • シロギスのマリネとタップナード、カポナータの前菜
  • シロギスのバーナー焼きバジルソースがけ
  • さと丸風クリームブリュレ(ドルチェ)

さと丸さんも納得のクラスを超えた広さと走り

横浜ベイサイドマリーナの桟橋に係留されたFR-23アクティブセダン(以下、FR-23)を見た、さと丸さんの第一声は、「23フィートで、なんでこんなに大きいの!?」である。FR-23の船体は、同じヤマハのフィッシングボートYF-23とほぼ同じ全長、全幅だが、パイロットハウス内の横幅と高さは二回り以上大きいFR-32と同じ。ふだんホームポートでYF-23を借りて乗ることもあるというさと丸さんが、そのボリューム感に驚いたのも無理はない。
一方、いりあさんも、「すてきなフネですよね! これまでに乗ったフィッシングボートにくらべるとラグジュアリーで、大人が乗るフネって感じです(笑)」と、ひと目見て気に入ったようだ。

明け方から降っていた雨はやんだが、空は厚い雲に覆われている。でも、さと丸さんはすこぶるつきの“晴れ男”だし、いりあさんも“晴れ女”とのこと。天気の回復を信じて出航する。
八景島沖の釣り場までは15分ほどの距離。海上は風速4〜5メートルぐらいの北東風が吹いていて、波高は50〜60センチ程度だが、波長が短くて小型艇には走りにくい波が立っている。その海を、FR-23は快調に飛ばしていく。
「いいですね、これ。走りも23フィートとは思えない。いつも沼津で借りてるYF-23よりも重量感があって。ふつうなら走りにくいコンディションだけど、ぜーんぜん大丈夫でしょ?」と、ステアリングを握るさと丸さん。波切りのよさ、乗り心地のよさに定評があるYF-23をベースに開発された船型だけあって、とても安定した走りだ。
広いパイロットハウス内は操船者のほかに2人が座っていられるし、立っている人も天井につかまるところがあるから安心。また、船外機艇ながら、発電機を使わずにバッテリーからの電気で駆動するマリンエアコン「ビー・クール」が工場オプションとして設定されており、着膨れしたまま室内にいても快適である。
「国産の23フィート艇で、船内に4人がいてこれだけゆとりがあるって、ちょっとほかにはないよね。エアコンもさっきからつけてるけど、よく利きますよ。それにしても、このクラスでエアコンってすごいよなあ」

さと丸さんの操船でポイントをめざす。23フィート艇とは思えない広さの快適なパイロットハウス内で、会話もはずむ。室内の明るさや、仕上げの質感の高さも見逃せない

『釣りロマンを求めて』『遊びの達人Fish & Field』といった釣り番組に出演するほか、『日刊スポーツ』『週間釣りニュース』で記事を連載中の永浜いりあさん。ボート免許は05年に取得し、プライベートでもボートフィッシングを楽しんでいる

釣れない時間帯もつねにポジティブで、笑顔を絶やさないいりあさん。さと丸さんはお菓子を食べて元気を取り戻そうとしているところ

この日のシロギスは本当に渋かった。料理で使う数だけそろえたら根周りのカサゴもやる予定だったが、結局昼までシロギスポイントで粘ることに

アフトコントロールステーションの設置も可能。「ここにあれば、釣りながらすぐボートの動きを調整できるからいいですよね」と、さすがにいりあさんはその重要性を理解

安定性重視の改良型ハルで揺れが小さく、快適な釣り

八景島沖に到着すると、以前の取材で好釣果のあったポイントでサオを出す。水深は10メートルちょっと。この時期にしては浅すぎるけれど、まあ釣れるだろうとタカをくくっていると、さと丸さんにも、いりあさんにもアタリは全然ない。
さあ困った。今回は料理をするから魚は絶対に必要だ。いりあさんが知り合いの船頭に電話でポイントを聞いてくれたところによると、「いまはそんな浅いところにキスはいねーよ! 」って言われました……。
幸い、少し深いところで釣り始めていたカメラボートのほうで、いりあさんの所属事務所の野部社長(いりあさんを釣りの世界に引き込んだ人物)が本命を釣ったとの連絡があり、直行する。
水深は20メートル前後。FR-23にはオプションでスパンカーが用意されているが、今回の試乗艇には付いていないので、船尾を風上に向けたトモ流しで釣る。ちなみにウェーブ・スラスター・ブレード(船首船底のツマミ出し形状)がついた船型はスパンカーの利きもいいそうだ。フィッシングサポートリモコン(流し釣りのシフト操作を自動的に行う装置)装着モデルであれば、操船は機械任せの快適な流し釣りが可能なのである。
ポイントを替えて釣り始めてからほどなく、「きましたよー!」と、いりあさん。サオが小気味よく曲がって、待望のシロギスが上がってきた。
「フネの真下です。これから釣れますよー!」料理に使うシロギスは7尾あれば大丈夫とのことなので、これなら楽勝でそろうと思われた。ところが、ここから続かない。アタリのある範囲が限られていて、たまに当たっても、活性が低いのかなかなかハリ掛かりしない。いりあさんはそのうちもう1尾(さっきより大きい!)追加したが、さと丸さんは沈黙したまま。
「さと丸さん、ファイトQ」と、やさしく励ますいりあさん。まあ、カメラボートでは野部さんが釣果を伸ばしているそうなので、料理の材料はなんとかなりそうだが。
ボートを止めて釣りを始めてみると、波はそれなりにある。カメラボートの25フィートフライブリッジ艇を見ていると、けっこう揉まれていて釣りにくそうだ。しかしこちらは、さと丸さんもいりあさんも立って釣りをしているが、大きく揺れてオットット……ということがない。また、桟橋でも人が乗り込むときや、右舷から左舷に移動したときなどの傾きはきわめて小さい。
FR-23の船型は、YF-23の船型をベースにしながらチャイン幅を広げることで、波浪中の横揺れ性能を向上させているとのことだが、このチャイン幅の見直しは実際にかなり効いているようだ。
その後1時間くらい経っただろうか、「うぉーっしゃあああ!」と、さと丸さんが雄たけびとともに本命をキャッチ。これで目標の7尾が用意できたので帰港することになった。いつの間にか空は明るくなっており(さすが晴れ男、晴れ女!)、帰路はコクピットで潮風を感じながらのクルージングを楽しむことができた。

いりあさん、「きましたよ〜」のうれしそうな顔。アタリがあってもなかなかハリ掛かりしないなか、船上に安堵の声が流れる

チャイン部分を広げた船型のせいか、静止時の安定性がよく、東京湾のいやな波のなかでも釣りやすかった。すぐにFR-23とわかるデザインが目を惹く

さと丸さんもようやくシロギスを釣り上げ、いりあさんにほめてもらっているところ。二人は終始、こんなノリでした

アベレージは15センチ程度、刺身にできるサイズも混じった。「釣っても楽しいし食べてもおいしいし、シロギスはえらいなあと思いました」と、いりあさん

手前船頭でボートをコントロールしながらサオを出すさと丸さん。「いいフネですてきな女性と釣りができて、楽しいねえ」

広いだけでなく、明るくて開放的なパイロットハウス。「オープンカフェのベランダぎわにいるみたい」といりあさん

マリーナに帰ってからも遊べる、充実の居住空間

マリーナに戻ると、さっそく料理に取りかかる。FR-23にはギャレーはないけれど、今回さと丸さんが考えてくれたのは、そんなボートでも簡単に作れる料理だ。魚に火を通すにはハンディータイプのガスバーナーを使う。
「ボートの上でカセットコンロを使うのは危ないでしょ? ウチの店でいつもバーナーで魚焼いてると思われたら困るけど(笑)、ボートでは便利かなって思うんだよね」
魚を食べるのが大好きといういりあさんは、魚料理もお手のもの。さと丸シェフの指示で楽しそうに料理をしていく。とくにガスバーナーはお気に入りの様子。
「ほらほら、いい匂いがしてきましたよー。シッポもピンと上がって、おいしそうになってる! 簡単だし、全然アリですよ、これ」

今回は船上での料理と食事のために、コクピットにキャンプ用の組み立て式テーブルを持ち込んだが、広いので無理なく設置できる。釣りだけでなく、料理や食事を楽しむにもちょうどいいスペースなのだ。
そして、23フィート艇ながらパイロットハウス内でもゆったりとくつろげるのがこのFR-23の大きな特長だ。引き戸と開き戸を組み合わせた開口部の広いリアドア(EX仕様)は開放感があるし、エアコンが利くのでオールシーズン、雨の日だって快適に過ごすことができる。
「このサイズで、帰ってきてからフネの上でこれだけ遊べるといいよね。走りも居住性も、ワンランク上のボートっていう印象です」と、さと丸さん。
いりあさんも、「最初に見た瞬間に“あー、このボートいいな”と思いました。実際に乗ってみると、釣りはしやすいし、ここにイス(船尾側の折り畳み式ベンチシート)があって、座るのも物を置くのも便利。横の物入れも使いやすいですよね。そして室内が広いから、雨が降ってきても雨やどりができる。釣りだけじゃなくて、ボートのなかでみんなで食べたりおしゃべりしたり、楽しめるのがいいと思いました」
と、大満足したようだ。安定した走りと釣り機能に快適な居住空間を兼ね備え、海の上でもマリーナでも楽しめる23フッター、FR-23アクティブセダン。家族で、仲間で、カップルで、海の一日を遊ぶために最高のステージを提供してくれる一艇といえそうだ。

ちょっと時間がかかったけれど、予定どおりの魚がそろった。
サイズも今回の料理にはちょうどいい。
「じゃ、いりあちゃん、料理しますか」「はい!」

前菜のマリネを作るいりあさん。「ふだんの釣り取材の料理は和食系が多いので、イタリアンは新鮮。さと丸さんにオリーブ漬けの作り方とか、いろいろ教わっちゃいました♪」

シロギスを下処理する、さと丸さんといりあさん。最近は忙しくて料理ができず、冷凍庫に魚が溜まる一方だといういりあさんだが、さすがに手慣れたもの

広くて快適なパイロットハウスだから、食事を楽しむにも最適。オープンボートでは得られない豊かな時間を過ごすことができる

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